日本人って何?

 

人は外国に出て初めて日本人であることを意識します。自分の中の日本的なものって何だろうと考えるんです。

でも東京は外国人がたくさん入ってきているしこれからもそうありそうですから、状況は変わっていくのかもしれませんね。

僕自身は仕事や旅行あるいは居住などで何度も海外に出たためもあってか、若いうちから日本人としての「自分探し」を意識させられてきました。

一つには武道、具体的には空手が自分の中の日本との思いに早いうちからたどり着きました。もっとも僕が高校時代から習った空手は当時劇画などのために「喧嘩空手」として人気が出たましたが、今にして思えばあれは少なくとも日本の伝統武術ではないかもしれないですね。

そこではいくつかの大会に出場し、そこの全日本のトップ選手らとも何人かと戦いもしましたが黒帯を取る前に総合格闘技に移り、最終的には沖縄空手に落ち着きました。

 沖縄空手は剣(日本刀)に通じる高度な芸術でありますし、合気道とも重なる技術があります。僕はこれこそが日本武術だと感じるわけです。

ところで今だに外国人からすれば、日本と言えばサムライというイ メージがあるようです。が、現代日本は武士道とかサムライとかとはかけ離れたアメリカに追従する資本主義社会です。

かつてルーズベネディクトはその著書「菊と刀」で、欧米文化を良心に基づく「罪の文化」に対して日本は「恥の文化」なのだ、としましたが今は随分変わりました。

第二次世界大戦での日本統治下にあるジャワ島での出来事を描いた映画「戦場のメリークリスマス」はその辺りがうまく描けていますが、現代日本は企業の論理に振り回されざるをえない金・利益優先のアメリカ的な価値観にどっぷり浸ってしまっています。

江戸時代位までは士農工商の身分があり日本人のほとんどが農民で武士は1割程度でした。それでも武士は教養が高く武道の訓練にも余念がなかったはずでその規範等が一つの文化になったことは容易に想像がつきます。

今は日本人のほとんどが利益を追求する会社員や製造業に携わっているため日本人全体の価値観がその仕事に影響されていくのは当然とも言えます。

また人の感じ方・考え方に影響を与えるものに宗教があり、世界的にはキリスト教・イスラム教・仏教が主流です。国ごとの文化・価値観の違いもこれらの宗教の思想がその根底にあることが通常です。

アメリカやらタイは教会に定期的に出向いたり、早朝お坊さんに托鉢をしたりあるいは司祭・僧侶へ相談事をしに行ったりと生活と結びつく宗教を僕自身何度も見てきました。

一方日本は神社・寺はあるものの普段はあまり関わらずに生活してますよね。実際多くの日本人は無宗教と感じるようですし、そうなると職業(職業病と言う言い方もしますね)あるいはマスコミやら芸能人などに影響されている部分が大きいでしょう。

日本人はややもすると、(利益)とか時代に流されがちな環境に生きているのかもしれません。

結局のところ必要以上に周りに動かされず、自分の頭でしっかり考え、時に自分を見つめ直してみることが日本人としての一人一人のアイディンティティにつながるんでしょうね。

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